
投資家ドラゴンです。
今回の記事では損切りの目安について語ってみたいと思います。
まずはじめに短期トレードにおいて僕が嫌いな言葉に以下の言葉があります。
- 「損切りするから負けるんだよ!そのうち戻るから損切りしないで待つことだよ。」
- 「損切りしないでも勝てるまで待っていれば良い。」
- 「損切りしたら価格が上がってしまうのが怖いからこのまま様子を見よう。」
僕はこんな事をいうトレーダーを軽蔑します。
この言葉は損切りしないことを正当化しようと言い訳を考えてる時に出る言葉です。
勝てるトレーダーは絶対にこんな事は言いません。この言葉は負け組トレーダーの発言です。
この記事ではいかに損切りが重要なのかと、損切りラインの目安について書いてみました。
これを読んで皆さんの損切りに対する考え方や、ロスカットラインの目安について明確にイメージしてもらえたら嬉しいです。
- 損切りは勝つための最初の一歩だと理解出来る
- 心の負担が大きい損切りは、コンピューターに任せよう
- 損切りの目安は証拠金の2%前後が無難
目次
稼ぐトレーダーほど損切りしてる
僕は20代前半から株式投資をやってきている経験から、損切りの重要性を理解しているつもりです。
長期的に稼いでいるトレーダーの全員が間違いなく数え切れないほどの損切りをしています。
株でもFXの世界でも相場から途中退場してしまった人を数人知っていますが、彼らの共通点は、
損切りのタイミングを逃して放置、結果的に強制ロスカット(追い証)になって精神的にも経済的にも絶望を味わった人たちです。
含み損が増加すればするほど余計に損切りの決断ができないのが人間です。
損切りはドンドンやるべきです。
僕の直近2年間の損切り額を公開
一番前まで遡れるのが2021年8月からだったので、ここから約2年間の2023年8月までの約2年間の株式トレードの損益収支データをご覧下さい。

こんな僕の様な地道なトレーダーでも、2500万円近い損切りをしても利確は3300万円以上をだせているのが現実です。
損切りの達人は勝ち組トレーダーへの登竜門といえます。
稼ぐトレーダーの損切り方法
稼いでいるトレーダーの損切り方法は意外とシンプルで、エントリーする時点で逆指値によって損切りを設定しています。
勝ち組トレーダーは、彼ら自身の経験則から「損切りはオートマティックに設定した方が心の負担が増えずにすむ」ことを知っているのです。
よく経験値の少ないトレーダーは利益幅は小さく、損切りの時は大きく負けてしまう事があります。
この原因は、
- エントリー時にロスカットラインを設定しない
- もしくはロスカットラインは設定するけど利確を目指すポイントよりも大きな幅(利確ポイントが+1%なら損切りポイントを-5%に設定したりすること)でロスカットを設定しているケースがあります。
これは完全に行動経済学(プロスペクト理論)の損失回避性が行動に表れていて、本音はロスカットを設定したくないけど、たてまえで設定しているだけなのです。
あえてロスカットラインを遠くに設定して、本当にロスカットにならないように設定してしまう人が多いわけです。
このような行動が利小損大(利益幅は少ないけど、損失時は大きく負ける)に繋がっているのです。
損切りのタイミングはいつ設定する?
損切りはエントリー後の値動きを見てから設定するのではなく、エントリー時に利確ポイントとロスカットラインを同時に決めることを必ず実行するべきです。
特にハイレバレッッジでトレードしてる時は、あっという間に利益も損失も大きくなるので必須の行動ルールにしましょう。
それとこれからトレードしようと考えている初心者の方も、エントリーする時に利確ポイントだけでなく、損切りポイントも設定して購入しましょう。
損切りの目安は何パーセントが基準?
僕個人の株式投資の経験則でいうと、FXで例えば100万円の証拠金からスタートする場合、損切りポイントは約-2%から-3%(-2~3万円で損切り)がロスカットラインと決めています。
この感覚は人それぞれなので2%を真似する必要はありません。
大切な事は、
自分でその損失額を出しても潔く諦めることが出来て、次のトレードの時にその損失額がメンタルに影響を与えない程度の金額
ということです。
逆に1000万円の証拠金だと-2%は20万円の損失なので、「20万円はちょっと嫌だなぁ・・せめて10万円なら諦められるのに・・」と考えるのであれば証拠金1000万円では-1%に損切りラインを設定しましょう。
逆に利確ポイントの目安は?
損切りポイントの目安は大体分かったけど、じゃあその時の利確ポイントは何%に設定するのが良いの?
という疑問を抱く人も多いですよね。
これも正確な答えは無いのですが、基本的な考え方としては、
損切りポイントの1.5倍から2倍。損切りポイントが-2%なら利確ポイントは+3%から4%前後が目安です。
これもあくまで僕の20年間の株式トレード経験からくる自分自身の感覚なので、これが万人にあてはまるわけではないことは知ってて下さい。
相場の状況によっても変わることもめずらしくないですし、緊急ニュースなどで大きく相場が動いてしまう時は臨機応変に対応していきましょう。
覚えておいて欲しいのは、
利小損大(利益は少なく損失は大きい)にならず、利大損小(利益は大きく、損失はできるだけ少なく)が最低条件なので、利確ポイントは損切りポイント幅より少しだけ広く(遠くに)設定するのが投資の王道です。
損切り幅は何Pips?
損切り幅を何Pipsにするかは人によって違います。
僕がこれからチャレンジするFXではドル円をターゲットにしていて、100万円の資金で10Pips(0.1円)で1万円動く通貨(10万通貨)でトレードすることを基本にしようと思います。
この場合、2%のマイナス(-2万円)で損切りポイントを設定するとなると、20Pips(0.2円)離れたところが損切りラインになる計算です。
損切り幅を何Pipsにするかは、資金量と取引通貨量によってまったく違うので、それぞれの資金の中で計算してください。
損切りの目安にテクニカル分析も活用するの?
デイトレードには当然のごとくチャートを見ながらの取引になりますが、どのようなテクニカル指標を使うかはそれぞれ違います。
どんな人気のテクニカル指標を活用したとしても勝率100%は絶対にありません。
損切りラインを決める時の目安に活用はしますが、
もっとも大切なことは損失許容額を決めたらそのポイントに厳格に設定すべきで、チャートのサポートラインより優先してください。
まとめ
この記事の復習の意味でもう一度重要ポイントを箇条書きにしてみました。
- 稼ぎたいトレーダーになりたいなら、傷が小さいうちにどんどん損切りせよ
- 損切りを設定するタイミングは、エントリー時に利確ポイントと同時に設定する
- 資金の2%前後を損切りポイントの目安にする
- 利確ポイントは、損切り幅よりも少しだけ広めにとる
- チャートよりも事前に決めた損切りラインを守る
いままで損切のタイミングが遅かったり、そのまま放置して大きな損失を出してしまった人もいると思いますが、今後は損切りの目安を「資金の2%から多くても3%」に設定してトレードしてみてください。
損切りは本当に嫌な気分になりますが、これが出来なければあなたは勝ち組トレーダーになれません。
【傷は小さく、利益を大きく】です。