レビュー

評点

総合評価: 9
明瞭性:  8.5
応用性:  8
情報の価値9

動画を見た感想

結論からいうと、私はこの動画を観た後、自分の感情を今までの自分とは別人のように冷静にコントロールしながら投資行動できるようになった。

この楽天証券の動画は、経済コラムニストの大江英樹氏が、「自分だけは損したくない人の投資心理学」というタイトルの動画で配信してくれており、投資家全員に有益な動画である。

人間が投資で失敗してしまう理由を行動経済学の観点からわかりやすく解説してくれており、自分の行動を客観的に評価できるようになったのもこの動画のおかげだ。

私はこの動画を時々ラジオ代わりで流したり、ウォーキング中に流している。

この動画の中にはたくさんの気づきがあり、皆さんにとっても最高の教材になることを保証する。

 

※ちなみに大江秀樹氏は「投資賢者の心理学」という書籍も出されており、この書籍解説動画も当ブログの第一回目の投稿とさせて頂いている。
※今回の動画の続編「投資心理学の第2回!【投資家が陥りがちな9つの勘違い】」も是非ご覧ください。

この動画で分かること

  • 自分の感情をコントロールしないと最終的には敗北者になる可能性が高い
  • 他人の投資行動を行動経済学の観点から分析することができる
  • ポジションを取らないとなんとなく不安になる気持ち(いわゆるポジポジ病)が無くなった

動画の要約

自然な感情で投資するとほとんど失敗する

なぜ、人間は株式投資で失敗してしまうのか?

その理由は主に以下の3つだという。

  • 投資(特に株式投資)は心理ゲームである
  • 投資はお金に関することなので、【勘定】で考えるべきなのに、【感情】で考えてしまう
  • その結果、不合理な判断をしてしまいがちになる

行動経済学とはどんな学問?

従来の経済学の観点からみると、自分の利益が最大になるように考えて行動する(期待効用仮説)で考えられてきた。

ところが行動経済学では、「人間は心理的な影響により、しばしば不合理な意思決定をしがち」になる。

この不合理な意思決定を見いだすのが行動経済学だという。

動画の中では、プロスペクト理論認知バイアスについて解説している。

プロスペクト理論

プロスペクト理論とは、不確実な状況の下において、人は意思決定をどのようにおこなうかを考えたモデルである。

主に以下の2つの理論が説明されている

  1. 損失回避性
  2. 参照点依存性

損失回避性

もともと人間は、損することを異常に嫌う。これは人間の普遍の真理でもある。

損をしたくないからこそ、かえって不合理な行動をしてしまうことがある。

その代表的な行動が以下の2つである。

  • 利益が出ている局面では確実性を好む(早く利益確定してしまう)
  • 損失が出ている局面では賭けに出たがる(株価が戻る事を願って放置、もしくはナンピン買いをしてしまう)

上記のような行動をすることにより、儲かるときはわずかな利益だが、損するときは大きな損失を出してしまうことが多くなる。

参照点依存性

参照点依存性とは、「絶対額ではなく、変化で判断をしてしまう」行動と定義される。

つまり、自分が参照点(自分だけが参考にした値)からの変化によって売り買いの判断をすることである。

株式投資の場面でいうと、「売るべきかどうかの判断を、自分が買った値段よりも高いかどうかで判断してしまう」という事になる。

勝てない個人投資家よくやってしまうナンピン買いも、参照点依存性が引き起こす行動である。

認知バイアス

認知バイアスとは、「心理的に偏った見方に陥りがちな傾向」のことである。

代表的な認知バイアスには以下の2つがある。

  • ヒューリスティック
  • 認知的不協和

ヒューリスティック

ヒューリスティックとは、「自分が思いつきやすいことや、わかりやすいことは起こりやすい」と勘違いしてしまう認知バイアスである。

別の言葉で表現すると、希望的観測が勝手に強く出てしまうということになる。

認知的不協和

行動経済学の中に、認知的不協和の解消という言葉がある。

これは、「自分が望んでいることとは別の現象が起こり、その状況を自分の力では変えることができない場合、人は自分に都合の良いように解釈を変えて心の平穏を保とうとする心理」のことである。

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