レビュー

評点

総合評価: 8.5
明瞭性:  8
応用性:  8
情報の価値9

動画を見た感想

最近、投資経験の浅いYouTuberが、こんな発言している人を見つけた。

レバレッジ型ETFは個別株の様に信用取引でリスクを多くとるようなものと違って、追い証が発生しません!強制ロスカットもありません!

しかし、今回の動画を見終わったときに私はこう思ってしまった。

レバレッジ型ETFも、預かった資金で先物を2倍や3倍買って毎日売り買いして価格を調整してるんだから、信用取引と同じなんだけど・・・

さて、今回は機関投資家での経験がある「鴨ネギ投資家 カモーラレ」氏の大変有益な動画を紹介しようと思う。

この動画はレバレッジ型ETF(レバナスやSOXL、TQQQ、WEBL、SPXL等)が、いかに長期間の積立て投資に向いていない設計になっているかを分かりやすく解説している。

最近のレバナス信奉者達は、レバレッジ型ETFに対してネガティブ発言する人を目の敵にしてるような気がする。

確かに2022年からレバレッジ型ETFの多くは含み損を抱えていて、レバレッジ型ETFを全力で買っている人たちからしたら、含み損を指摘される事は非常に気分が悪いのだと思う。

私が同じようにレバレッジ型ETFを全力で運用していたら、同じようにレバナスアンチに対してナーバスになっていたと思う。

しかし、レバナス信奉者の多くはこのハイリスクハイリターン商品の日々の価格調整の実務をどれだけ知っているのだろうか?

この動画の中でカモラーレ氏の発言の中で、以下の言葉が印象に残った。

レバレッジ型ETFは、原指標が値上がりすれば先物を買い足し、逆に値下がりすれば先物を売る

損切り出来ない経験不足の個人投資家は、レバレッジ型ETFが値下がりすればナンピン買いで自分の心の平安を保とうとして、かたくなに損切りしないようにしている人がとても多いことを個人的にとても残念に思っている。

値下がれば買い足し、値上がれば売ろうと考えてしまうものだが、レバレッジ型ETFを販売し、運用管理している会社は逆のことを毎日行っている。

この実態を知ったとき、ナンピン買いし続けてる人はどう思うのだろうか?

ひとつ確認しておきたいことは、カモーラレ氏はレバレッジ型ETFが悪いと言っているわけではない。

あくまでも短期売買の為の商品であり、何十年も積み立てるような商品ではないと言っている。

もちろん積立している期間が継続的に上昇していくと分かっていれば、レバナスの様な商品は最高のパフォーマンスを発揮することが出来るとカモーラレ氏も認めている。

つまり、レバレッジ型ETFは買うタイミングが難しいのだ。

野球のバットで例えると、ホームラン級の打球が飛ぶ面積(スイートスポット)が普通のバットよりはるかに小さい。

ピンポイントで当たれば場外ホームランを打てるが、そのスイートスポットを外すと手応えのある打球を打ったつもりでも、ピッチャーゴロになってしまうバットなのだ。

レバレッジ型ETFは諸刃の剣である。

買うタイミングがバッチリ合ったら天使にもなるし、タイミングを間違えたら悪魔にもなり得る金融商品なのだと、この動画を観て改めて感じた。

この動画で分かること

  • レバレッジ型ETFは預かったお金を先物で運用している(信用取引と同じ様なもの)
  • 暴落の直前のタイミングで買ってしまうと、何年も元本が戻らないリスクがある
  • レバレッジ型ETFは買うタイミングが他の商品よりも限定されてしまう

動画の要約

レバレッジ型ETFは信用取引と同じこと

例えば2倍レバレッジなら預かった資金の2倍の先物を買い、3倍レバレッジなら3倍の先物を買って運用される。

原指標が上昇すれば先物を買い足さないと、翌日以降の指定倍率のレバレッジが掛からない。

逆に指標が下降すれば先物を売って価格が調整される。

これらを動画の中でイラストを観ながら理解出来る。

2010年からナスダックは上昇トレンド

直近10年のレバナスのリターンは素晴らしいもので、レバナスのチャートを見れば誰でも魅力的な商品に見える。

2010年から2021年まで全ての年度で年間の上昇日数が下落日数を上回っている。

特に2017年からは上昇日率がかなり高かった。この影響で近年のレバナスのハイパフォーマンスが成り立っている。

しかし、2022年1月から5月現在、上昇日より下落日の割合が多くなっている。

この影響でレバレッジ型ETFのパフォーマンスが悪い方向に出てしまっており、2022年のトレンドがどうなるのかを見守る必要があると思う。

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