決算レビュー

評点

売上高:   5
営業利益:  4
純利益:   4
今後の展望: 8

決算動画を見た感想

ASMLホールディングは、オランダの企業でアムステルダムとニューヨークのナスダック市場の2つに上場している。

世界のEUV露光装置のシェアを独占しており、一世代前のArF液侵露光装置で9割以上、三世代前のKrF露光装置でも7割以上のシェアを持っている。

今回も前回のテスラの決算動画と同様に楽天証券経済研究所の今中氏の決算レポート動画をご紹介したい。

半導体業界は個人的にも注目している業界で、昨年も東京エレクトロンの株で少しばかりの利益を出すことが出来たので、常にチャンスを狙っている業界でもある。

今回の決算短信を見たときに、大幅な減収減益だったので少し心配したのが第一印象だった。

しかし、この決算動画を観てみたら、良い意味でホッとする内容であった。

減収減益の要因は半導体需要の減退によるものではなく、会計上の問題だっただけでASMLホールディングとしての未来は明るい事が理解出来た。

半導体業界はこれからも大きく成長する可能性を秘めており、個人投資家の皆さんも常にチェックしている業界だと思う。

最近はSOX指数も下落傾向でエントリータイミングが難しく感じるが、長期的には間違いなく成長する業界だと思っている。

私もこの動画をみて、東京エレクトロンの株を買うタイミングを密かに狙っている今日この頃である。

今回の決算で分かったこと

  • 減益の要因がネガティブなものではない事が理解出来た
  • EUV露光装置は1台約200億円だが、年々単価が上昇する見込みである
  • 生産能力の増強を図っているが、設備投資の為の部品調達などの問題もあり、計画通りいくかはまだ不明である

ASMLの決算要約

2022年1-3月期の売上高は19%の減収で営業利益は49.7%減益

今回の減収減益には大きく2つの要因があるという。

ひとつは顧客(TSMCサムスンインテルマイクロンSKハイニクス等)との関係と会計上の問題。

コンピュータや自動車関連を含めて半導体需要自体は非常に強い状態が続いていて、EUV露光装置全体の需要は好調であるが、前期(2021年)に顧客の要望に応えるかたちで、EUV露光装置とArF露光装置などの前の世代の露光装置を通常のルーティーンより早く出荷したのである。

その影響で今期の検収(商品の最終検査)から売上計上までの流れが遅れるかたちとなってしまい、結果的に減収になったようだ。

ASMLホールディングの売上計上が完了するのは、顧客に露光装置を設置後、問題なく作動するかを最終確認したあとに会計上の売上に計上されるため、実際に納品してから売上計上するまでにタイムラグが発生してしまったのだ。

このタイムラグが2021年初頭から少しづつおきてしまい、今期の第一四半期でより大きくなってしまった。

ただし、今中氏によると2022年4-6月期には研修の遅れは改善し、業績回復基調に戻るという。

EUV露光装置の年間出荷台数

現状のEUV露光装置の生産可能台数は55台だが、これを2025年までに約90台に増やすことを目指している。

さらに前世代のArF、KrF露光装置も、2021年は234台だったが、2025年に600台までに増やす事を検討しているという。

「検討している」と言っているのは、装置を製造するための部品調達の事情があるため、その部品調達が順調にいくかを憂慮しているようだ。

目標株価は引き下げへ

ヨーロッパでインフレの傾向がみられ、ASMLの設備投資にも影響が考えられるので、楽天証券としての今後6ヶ月から12ヶ月の目標株価を1000ドルから800ドルに引き下げた。

売上や受注は堅調だが、資源の高騰と人件費の増加がみられ、2022年と2023年の売上予想は変わらないが、営業利益予想は少し下げられた

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