決算レビュー

評点

売上高:   8.5
営業利益:  9
純利益:   8
今後の展望: 9

決算動画を見た感想

時価総額世界一のテスラ。今回は楽天証券経済研究所のチーフアナリスト今中能夫氏の解説動画を拝見。

テスラの業績は好調で世界中の投資家から人気があるのはなんとなく理解していたが、PERも高いし過剰人気なのではないかと思っていた。

しかし、今回の決算解説の動画を観て考え方が変わった。

むしろ、「少し割安感があるのではないか?」と。

確かにPER自体は高いが、PEGレシオで評価するとむしろ割安という見方もあることをこの動画で学ぶことができた。

PEGレシオ=PER÷1株当たり利益成長率

このPEGで評価した場合、今中氏は中長期で投資妙味が十分にあるという趣旨の解説をしている。

中国やドイツの自動車メーカーがEV車の開発に力を入れていて、テスラは王者として迎え撃つ立場で楽ではないものの、今より10年後の株価はずっと上がっているかもしれないと感じる動画だった。

2023年にはピックアップトラックEV車のサイバートラックを生産予定で、2024年にはロボタクシーの導入も予定しているらしい。

米国株投資に興味がある人で、テスラの事が少しでも気になる人は、是非この決算レポート動画を観てほしい。

今回の決算で分かったこと

  • 車体の値上げの影響で利益率や売上高も順調に伸びている
  • 新しい工場の稼働で生産台数が増加しており、設備投資も積極的に実施している
  • 今後数年は毎年50%以上の売上高増加(前年比)を予想している。

テスラ決算の要約

EV販売は世界で急拡大している

近年、世界中で電気自動車(EV)販売数が増加しており、2021年の世界のEV・PHV・PHEVの販売台数は650万台を記録。

この数字は2020年の約2.1倍となっており、その中でテスラは業界1位を維持し続けている。

2022年1-3月期の総出荷台数は310,048台(前年同期比67.7%増)、総生産台数は305,407台(前年同期比69.4%増)と極めて順調に伸びている。

2022年になってからドイル・ベルリン工場やテキサス州オースティン工場も稼働。

両工場ともに年間50万台以上の生産が見込まれており、年間生産能力が200万台を超えた。

オースティン工場で生産される「モデルY」には新型電池「4680」が搭載されており、従来の電池「2170」よりも形が大きいがパワーアップした電池で、このオースティン工場で内製される。

新型コロナで上海工場が一時的に閉鎖されていたが、4月20日頃に限定的に操業再開したようだ。

しかしまだ上海工場については、新型コロナの影響でリスク要因になっている。

テスラの2022年1-3月期の売上高は80.5%の増収で営業利益は6.1倍

2022年1-3月期の売上高は187億5600万ドルで、2021年1-3月期の103億8900万ドルから80.5%増収。

営業利益は2021年1-3月期の5億9400万ドルから36億300万ドルと約6倍に増加。

2022年1-3月期の営業利益率は19.2%(前四半期は14.7%)

2022年1-3月期の出荷台数は前四半期(2021年10-12月期)と比較して横ばいだったが、売上や営業利益率が増加している。

この要因は値上げによる効果と、前四半期のリコール費用計上が無くなったのも影響している。

排出権売上高を除いた実質営業利益率は前四半期13.2%から16.2%へ改善

電気自動車(EV)は大変儲かる商売だという。

電気自動車(EV)は全部で約2万点の部品で構成されているが、普通自動車(約3万点)やハイブリッド車(約3万3千点)よりもはるかに少ない部品で構成されているので、営業利益率が高い。

量産すればするほど普通自動車メーカーよりも利益率の向上が見込める。

ニッケルなどの資源素材の高騰でテスラもドルベースで値上げを実施しているが、それでも好調な売れ行きとなっている。

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