レビュー
評点
総合評価: 9
明瞭性: 9
応用性: 8.5
情報の価値:9
動画を見た感想
この動画は、
「これほどまでに米国株式は高い成長性を続けてきたのかぁ・・」と感じることができる動画である。
投資本解説のタザキ氏の解説動画で、「日本一カンタンな投資とお金の本」という書籍を解説している。
高い成長力のある株式市場の株なら、50歳から投資を始めても5000万円を貯めることは十分に可能性のある方法ということが理解できる動画だ。
ただし、数年で5000万を貯めるのは無理な話で、20年間コツコツと積み立てる継続力が必須だ。
もし、皆さんも本気で5000万円貯めて老後の2000万円問題をクリアにしておきたいと考えるのであれば、是非一度この動画を観てみてほしい。
意外とシンプルな方法で5000万円も貯めることができる方法が、わずか15分ほどで学べるのだから・・・
この動画で分かること
- 50歳からでも毎月12万円を積み立てていけば、5000万円が貯まる具体的な方法が分かる
- たとえ暴落に直面したとしても、途中で止めずに毎月一定額を継続投資していく事が重要だと分かる
- 過去のデータで検証した結果、株式を15年以上保有しておけば確実に資産が増えることが分かる
動画の要約
この動画では、長期投資がいかに勝てる投資方法であるかという事を説明しており、50歳からの積立て投資で5000万円貯まる具体的な方法が理解出来る
長期投資の優位性
「株式投資の未来」という書籍を引用する形で解説しており、その中で米国株式の場合、過去のデータでは平均で年間7%のリターンを得られているそうだ。
約200年前の1820年頃に1ドルの株式を買っていたら、現在では60万倍の60万ドルになっている(年平均7%の複利で運用)計算になる。
時に市場の価格は価値とかけ離れることがある
株式市場の中では、瞬間的に本来の株式価値と株価が大きく乖離してしまう瞬間があるという。
その具体例として、「SP500は過去47年間で±5%~9%の範囲に収まったのは3回しかない」という事実である。
逆に年間で20%以上の値動きがあった年は13回もあった。
つまり、株式市場は、時に実態よりも過剰に価格が動いてしまうものなのだ。
なぜ途中で退場してしまう人が多いのか?
数年に1回程度に起こる株式市場の暴落局面では、多くの個人投資家が恐怖によって狼狽売りをおこない、市場から退場してしまうという。
この要因には、プロスペクト理論の損失回避性があり、人間は損失を感じるときは利益の時の2.5倍の大きさで感じてしまうと説明している。
暴落が起きると、人間は過剰に恐怖を感じてしまうので、この現実から逃避したいという感情に負けて売却してしまうのだ。
SP500の過去90年の歴史を見てみよう
下記は1928年から2021年の1年ごとのSP500のリターンのグラフである。
これを見ると、第一印象ではリターンがプラスになっている年が多い。

出典:Stock Market Indicators:Historical Monthly & Annual Returns
2000年以降の暴落局面は、2000年頃に起きたITバブルの崩壊と2008年のリーマンショックの2つで、2020年のコロナショックは意外とマイナス幅が小さい。
過去のアメリカの株式市場は、暴落局面になってもいずれ回復して暴落前よりもさらに成長してきたのである。
50歳から投資を始めた事例
動画の中で、50歳から投資を始めた男性の実例を紹介している。
この男性は口座を以下の3つに分けて投資を始めた。
- iDeCo
- NISA
- 普通の口座(特定口座)
iDeCoとは
個人型確定拠出年金というもので、年金の一種である。
このiDeCo口座で毎月2万円を10年間積み立てをし、元本240万が444万円になった。
(国内株式20%、先進国株式50%、新興国株式30%)
NISAとは
毎月10万円(つみたてNISAは年間40万までなので一般NISA)を5年間を積み立て、元本600万円が1421万円に
こちらもポートフォリオはiDeCoと同じで、国内株式20%、先進国株式50%、新興国株式30%で組んでいた。
500万
3つめの特定口座では、利回り3.5%の堅実ポートフォリオで運用し、最初の10年で500万円が700万円に
その後に退職金1500万円をポートフォリオに追加。合計2200万円を年利2.5%で10年間で運用。
その結果2200万円が10年後に2816万円になったという。
ポートフォリオは以下の通りである。
- 外国債券57%
- 外国株式22%
- 国内株式14%
- 現金その他7%
想定リターンが3.5%で、想定リスク6.9%と非常に堅実なポートフォリオであった。
5%リターンのポートフォリオで20年間で5000万円貯めたい場合は、毎月約12万円で実現する計算になる。
15年保有なら米国株式100%でも損しない
米国株式の過去のデータを分析しており、保有期間が長ければ長いほどマイナスになるリスクが少なくなっている。
下記のデータが「保有年数別の±のリターンの結果」である。
- 1年未満なら-37%から+52.6%
- 5年以内なら-2.35%から+28.55%
- 10年以内なら-1.38%から+19.35%
- 15年以内なら+4.31%から+18.93%
- 20年以内なら+6.53%から+17.87%
- 25年以内なら+7.94%から+17.24%