レビュー
評点
総合評価: 8.5
明瞭性: 8.5
応用性: 9
情報の価値:8.5
動画を見た感想
この下落トレンドを形成している今だからこそ「ドルコスト平均法」が最強なのだと理解できた大変価値のある動画だと思う。
今回は循環器内科医で投資家の「しゅん先生」の動画をご紹介させて頂く。
積立て投資の方法としてドルコスト平均法があるが、この投資手法がいかに負けづらい投資方法で長期間投資には最高の方法であることが理解出来る。
「積立て投資で何十年も続けるなんて退屈だなぁ・・」とドルコスト平均法に乗り気ではない人もいるかもしれない。
しかし、この動画を観れば殆どの人がドルコスト平均法での投資を始めたくなるだろう。
この動画の素晴らしいところは、SP500の長期チャートをベースにしながら様々なシュチュエーション別の積立て結果が分かるところである。
この動画で分かること
- 元本以上ののリターンを求めるなら、ドルコスト平均法が最も確率が高いことが理解できる
- 2022年の米国の利上げや金融引き締め等で下落トレンドを形成している今だからこそ、ドルコスト平均法が最適なのだと理解できる
動画の要約
ドルコスト平均法とは?
ドルコスト平均法とは、毎日or毎月にわたって一定額を積立て投資していく行為の事をいう。
ドルコスト平均法のメリットは、
- 高値掴みをしづらい
- 安いときには沢山の株数(口数)が購入できる
上記のメリットがある。
相場が右肩上がりの時には一括投資にパフォーマンスは劣るが、下落相場やレンジ相場(横ばい)を繰り返しながら徐々に上昇していく米国株のトレンドには非常に有効な投資手法である。
コロナショック後の株式市場の急回復がみられた2021年後半から初めて投資をスタートした方の中には、軍資金の殆どを一括投資した方も多いという。
もし2021年11月頃に一括投資をした方は、2022年5月現在多くの含み損を抱えてしまっているが、もしドルコスト平均法で購入していた場合はそれほど含み損はなかったはずである。
暴落シュミレーションで解説
しゅん先生は、ドルコスト平均法の素晴らしさを2007年終わり起きたリーマンショックの暴落時の値動きに照らし合わせてシュミレーション解説してくれている。
リーマンショック時は約1年6ヶ月の下落トレンドを形成、2009年3月に底を打ってからリーマンショック前の株価水準に戻るまでに約4年掛かっている。
シュミレーションでは、2007年10月9日から2013年3月14日までの期間で実施。
- 毎日1000円ずつ積立て
- 年間約25万円の投資額
- 為替変動は考慮しない
上記の条件でシュミレーションした結果、2010年10月以降は投資元本を超えるリターンの時期に転換し、その後は緩やかに上昇トレンドを形成した画像データを見せてくれている。
シュミレーション期間最後の2013年3月14日時点では、投資元本の1,367,000円が1,812,383円と約32%のリターンを達成した計算になる。
そして、このシュミレーション期間を約2年半延長した場合、投資元本の2,016,000円が3,024,494円と約50%のリターンを達成したことになる。
僕ら個人投資家はタイミングを計るべきではない。いつが底かなんて分からない。でもコツコツと積み立てていけばかなりの確率で資産を増やしていけるはず。
しゅん先生の名言がとても印象に残った解説動画である。
注意点
動画の中でしゅん先生は様々なシュミレーションを実施しているが、そこで一定の結論を語っている。
- 投資初期にドルコスト平均法を始めた人にはものすごいメリットがある
- 投資歴の長い人にとっては暴落や下落は少し厳しくなる
既に多くの金額を積み立てている人にとっては暴落時に多くの資産が一気に目減りしてしまうので、ドルコスト平均法のメリットのプラスアルファの部分は享受出来ない可能性があるが、2022年から積立て投資を始める人にとってはドルコスト平均法は最高の投資手法になるかもしれないと解説している。