本記事は以下のお悩みを感じてる人が読んで下さい!
- 初めての積立NISAだから何を選べば良いの?
- 初心者は何を注意しながら銘柄を選ぶべきなの?
- 経験者がオススメする具体的な銘柄の組み合わせを知りたい
2024年から始まった新NISA。
将来のための資産形成を目指し、これから新たに新NISAの「つみたて投資枠」を始める人が急増しています。
しかし、初めて積立NISAを利用しようと思っても、「具体的にどの銘柄を買えば良いの?」と悩んでいる人も多いと思います。
私は投資歴約20年、国家資格であるファイナンシャルプランニング技士を取得して将来の資産形成を常に意識してきました。
この記事では積立NISAに焦点を当て、
- 長期的な資産形成のためにオススメな具体的な銘柄の組み合わせ
- 買う前に注意しておくべきこと
- 分散投資の大切さ
などを解説しています。
この記事を読んで頂くと、各年代別に「積立NISA枠では何をどのくらいの比率で買えば良いか」が分かり、専門知識がなくても安心して「ほったらかし投資で資産が増える」人生を実現するヒントを手に入れることができます。
既に積立NISAを利用している人だけでなく、これから積立NISAを始めようとしている人が迷いなく銘柄選びができるので、是非最後まで読んで頂ければと思います。
積立NISAで複数銘柄を組み合わせるべき2つの理由
積立NISAは年間120万まで(1ヶ月平均10万円)可能ですが、現実問題どんな銘柄を買うか迷っている人も多いと思います。
私の提案としては、1つの銘柄だけを買うよりも複数銘柄に分散して購入することをオススメします。
理由①:1銘柄だけだとリスクが高くなるから
まず一つ目の理由は、1銘柄だけだと仮にその銘柄が何か悪いニュース等で下落トレンドになった時に、積み立てた元本がどんどんマイナスになってしまうリスクがあるからです。
特に個別銘柄を購入していたりすると、インデックス指数より激しいのでマイナスになるリスクが高くなります。
積立NISAは長期的なスパンで行うものなので、値動きが激しい個別株を買ったり、銘柄を1つに限定することは初心者の方にはオススメしません。
理由②:分散投資だと精神的に安心するから
2つめの理由は、複数銘柄でリスク分散することにより、精神的なプレッシャーを低くすることが出来ます。
複数銘柄を組み合わせることにより、1つの銘柄が下がったとしても他の銘柄が上昇してマイナスをカバーし合える状態にしておくことが出来ます。
1つの銘柄だけに集中していると、短期的な値動きに一喜一憂してしまい、冷静な判断ができなくなる可能性が高いです。
特にこれから積立NISAを始めようとする初心者の方は、絶対に複数銘柄に分散投資しておいた方が良いです。
銘柄を組み合わせる時に注意すべき3つのポイント
銘柄を複数に分けた方が良いことは理解いただけたと思います。
次に、実際に複数銘柄を組み合わせる時の注意点3つです。
ポイント①:類似商品は避ける
類似商品とは、例えば同じジャンルの投資商品のことをいいます。
例えば、
- 米国のダウ平均指数
- S&P500
- ナスダック100
これらは全てインデックス指数というジャンルのものですが、全部アメリカ株の指数なので値動きの方向性が基本的に似ている商品です。
同じ様な値動きをするということは、下落傾向が続くと損失が大きくなってしまい、分散投資の意味がまったくありません。
分散投資するなら、それぞれ違う値動きが期待できるような銘柄を買うことが大切になります。
ポイント②:米国以外の投資信託を入れる
銘柄の組み合わせを考慮する場合、先ほど解説したように違う値動きをする銘柄を考えなければいけません。
メインはアメリカ株のインデックス指数(ダウ、S&P500、ナスダック100)にしたとしたら、次の銘柄はアメリカ以外の国で、今後も経済成長が長期的に期待できる国のインデックス指数を買うのが良いです。
具体的な筆頭候補はインド株です。
インドの代表的なインデックス指数には、SENSEXやNifty50という指数があり、このインド株も長期的な成長を今も続けているのです。
下の月足チャートを見て頂くと分かりますが、2004年以降の約20年間で11倍以上の上昇が見られます。
インド株が今後も成長する見込みが高い根拠を分かりやすく説明するとすれば、以下の2点です。
- 今後も人口が伸び続けるから
- 生産年齢人口(15歳から64歳までの働き盛りの年代)も日本や中国と異なり、インドは上昇し続けるから
この2つとも満たされている国に投資する事が重要なのです。
コア投資(メイン)をアメリカ指数にしたら、次の選択肢は間違いなくインド株指数(SENSEXやNifty50)にする事をオススメします。
ポイント③:ゴールド(金)を買う
3つめの選択肢は株ではなく、例えば金(ゴールド)の様な、いわゆるコモディティ商品といわれているものを買っても面白いと思います。
例えばゴールドなどは、株の値下がり時に逆にゴールドが買われて上昇したり、株の下落をカバーしてくれる動きをしてくれることがあります。
長期的な視点でゴールドを評価しても、確実に上昇トレンドにあります。
株以外の投資商品も購入しておくことで、確実にリスク分散しながら長期的に資産を増やしていくことができる様になります。
銘柄はいくつ買うのが良いの?
投資の勉強をして知識が付いてくると、「世の中には、魅力的な商品が沢山有るなぁ」と目移りしてしまうことがあります。
しかし、積立NISAの場合は年間120万円と上限があるので、銘柄を増やしすぎてもあまり意味は無いと個人的には思います。
いくつ買うのがベストかという正解はないですが、普通は3つか多くても4つで十分です。
年代別にオススメする銘柄組み合わせの具体例
では具体的にどの銘柄をどの比率で積立てすれば良いかということを、年代別に解説します。
年代が上がっていく毎に、リスクをだんだんと少なくしていくポートフォリオを私はオススメします。
20代の例
20代、30代の若い時期から積立て投資を始めると、数十年という長いスパンで保有することができます。
投資は保有期間が長ければ長いほど有利になるので、若い年代の人は10%前後程度は自分の好きな個別株(新NISAの成長投資枠)で冒険しておいても問題ないでしょう。
もちろんメインはアメリカのインデックス指数であるS&P500を4割、次にインド指数のnifty50を約3割、残りの2割はゴールドにする組み合わせをオススメします。
30代の例
30代になると、個別株(新NISAの成長投資枠)の比率を少し下げて5%程度にしましょう。
そのかわり、S&P500をもう5%増やして以下のような比率が良いと思います。
※20代より個別株の比率を下げることで、リスクも少し低くしています。
40代の例
40代になったら念のため個別株は避け、そのかわりS&P500の他にアメリカのハイテク企業を中心に構成されているナスダック100を10%程度買うのも面白いと思います。
個別株が無くなって面白みに欠ける組み合わせかもしれません。
しかし、40代になると家庭を持って子どもの教育費も必要になってくるので、個別株のリスクはとらない方が良いです。
ナスダック100はS&P500よりもハイリスクハイリターンの傾向があるので、これでも十分面白いポートフォリオだと個人的に思ってます。
50代の例
50代以降になると、株の暴落リスクに対応する商品を少し増やすようにします。
具体的には債券をポートフォリオに組み入れることをオススメします。
債券を約5%ほど買い、ゴールドも20%から25%程度に増やしましょう。
※ゴールドを20%のままで、債券を10%にすることも良いと思います。
60代の例
60代になると50代よりもさらに債券の比率を上げます。
S&P500を40%から30%に減らして債券投資に回します。
60代では、S&P500とインド株が30%ずつ、ゴールドが25%、債券が15%程度にします。
債券比率を上げていくと株価上昇時の爆発力は低くなりますが、60代ではリスクを出来るだけ低い状態にしておくことが大切になります。
まとめ
- 積立NISAにおいても分散投資が大切
- 分散するときは類似商品を避ける
- アメリカ以外の成長国(インド等)の株も買う
- 金(ゴールド)のようなコモディティ商品も買う
- 年代が上がっていくにつれて、リスクの低いポートフォリオを考える
今回の記事では、主にインデックス指数を中心とした銘柄の組み合わせを解説しています。
これには理由があり、
知識がある人も、逆に初心者の方も共通して「万人に安心感のあるポートフォリオを長期保有できる商品の組み合わせ」を提案してます。
今回ご紹介したアメリカやインドのインデックス指数と、これらに金(ゴールド)のコモディティ商品を加える事で、心の平安を保ちながら自身の資産が確実に増えていく体験ができるでしょう。